言い方を変えるだけでやさしい子になれる??
今年の春から晴れて年長さんになったいろちゃんですが
来年いよいよ小学生になります。
幼稚園に通い始めたときにいろちゃんが泣いて帰ってきた日がありました。
どうしたの?と理由を聞いてみると
昨日まで仲良く遊んでいたのに急にいろちゃんと遊ばない!と言われたそうです。
そのお友達の和に入ろうとすると逃げられたり、「いろちゃんと遊ばない!」と強く言われてしまったそうです。
子供のすることだと最初は様子を見ていたのですが
今まで楽しく幼稚園に行っていたいろちゃんが急に「幼稚園へ行きたくない」と言うようになってしまいました。
幼稚園までの道のりの中で「今日は〇〇くんきてるかな?」と心配することもありました。
ある日幼稚園が終わった後に園庭を開放しているので
そこでいろちゃんを遊ばせていた時の事
いろちゃんが〇〇くんの遊んでいるところへ勇気をもって話しかけに行きました。
遠目だったので何を話しているのかは聞こえませんでしたが
気になったので様子を見ていました。
不安そうにいろちゃんが〇〇くんに話しかけた瞬間
〇〇くんはいろちゃんを思いっきり後ろへ押しました。
いろちゃんは何が起こったのか分からず、そのまま泣いてしまいました。
〇〇くんのお母さんがやってきて「女の子を押すなんてダメ!!」と強く叱りました。
私もいろちゃんの方へ行きしゃがみ込んでいたのでそのまま立たせて痛いところはないか聞きました。
〇〇くんがいろちゃんへなかなか謝らないからか
〇〇くんのお母さんがいろちゃんと私に「ごめんね、痛かったね」と謝ってきました。
怪我もなかったので「大丈夫だよ」と伝え
〇〇くんに何でいろちゃんを押したのかを聞きたかったので理由を聞いてみました。
「いろちゃんが〇〇君の知らないところでもしかしたら嫌なことをしたのかもしれないよね。もしそうだったらごめんね。〇〇くん、いろちゃんを押したのは何かちゃんと理由があったんだよね?どうして押したのかおばちゃんに教えてくれるかな?」
「僕の仲いい〇〇ちゃんといつもいろちゃんは遊んでるからなんだ!」
「そうだったんだね。悲しい思いをさせてしまってごめんね。でもいろちゃんは〇〇くんの事とっても大好きっていつもお家で教えてくれてたんだよ。大好きな〇〇君にいろちゃんも押されたらとっても悲しいから押すのはやめようね。もし嫌なことがあったらいろちゃんに優しく教えてあげてね。」
と伝えました。
それ以来〇〇君はいろちゃんが嫌がることはしなくなりました。
先生にこの話をすると
「いろちゃんは〇〇ちゃんと波長があうようでよく2人で遊んでいました。
もともと〇〇くんと〇〇ちゃんは仲が良くて遊んでいたので新しく幼稚園にきたいろちゃんに〇〇ちゃんをとられた!と思ってしまったんでしょうね。
まだ幼稚園のうちは柔らかく優しく物事を伝えられないので、
強い口調や身体で表れてしまうんですね。
年長さんになるにつれて、子どもたちと関わる中で
やさしく伝えることを学ぶようになります。
例えばお友達と2人で遊んでいるときに別のお友達が「入れて!」と言ったとします。
「入れてあげない!駄目!」といってしまうと少しイジワルに聞こえてしまいますよね。
それを「今〇〇ちゃんと遊んでるから、終わってから遊ぼうね」と言葉を変えるだけでこんなにも優しくなります。そういったことを園生活の中で見守りながら子供たちに指導していきたいと思っています。」
〇〇くんがいろちゃんに強く当たるのには理由があったんですね。いろちゃんには普段からお友達に優しくできるように伝えてきました。
しかし相手の気持ちを考えて行動するのはなかなか難しいものです。
相手のこと思いやる優しい子供になるよう普段の生活から親でも指導しないと感じました。
そして先生からのお話を聞いて言い方を変えるだけでこんなにも変わる!ということが分かりました。
大人になっても言い方ひとつで誤解を招くことがありますよね。。
普段の生活から優しく物事を伝えれるよう心掛けたいなと感じました。