大企業で働くことは幸せなのか?
私の夫はいわゆる「大企業」に勤めています。
給料もそれなりに高く、お休みや福利厚生もしっかりしているので周りからはいいねと羨ましがられることもあります。
果たして大企業で働くことは幸せなのでしょうか?
夫を見ている限りとても幸せそうに見えません。
夫は年明けにストレスやプレッシャーから過呼吸を起こしてしまいました。
そのまま病院に連れていかれ、一カ月間休職の期間を頂きました。
そこで自分自身を見つめなおし、退職を考えました。
前々から仕事を辞めたい辞めたいとは言っていたので覚悟はしていました。
やっぱりなと思いました。
夫は若くで出世しました。
穏やかな人で仕事を断れず自分でなんでもやっていたので
どんどん仕事の知識が増えていきました。
周りからは「若くして出世してできる男」だと思われていたんだろうと思います。
会社では気が張っていたのでそつなく仕事をこなしていたようですが、家に帰ってくるとその緊張感がぷつんと切れて泣き出すこともありました。
自分の意志とは裏腹に周りの期待に応えないといけないといったプレッシャーがかなりあったのだと思います。
夫は出世したいわけではありませんでした。
出世することでどんどん責任のある仕事を任されることになるのでむしろ出世に対してはネガティブな考えを持っていました。
このころから「働くって何なのか」真剣に考え始めました。
はたして大企業に勤めることは幸せなのか。
高い給料と安定した収入で大企業に勤めることは一見メリットが大きく見えます。
しかし
毎朝の満員電車
理不尽な転勤
上司からのプレッシャー
安定した収入をもらっているから続けている。家族のために働かないといけない。
といった想いが強く、ストレスに耐えながらサラリーマンは頑張っているんだと思います。
大企業で働くストレスより家族のために働かないといけないと言った想いが大きいのなら大企業で働き続けることは可能だと思います。
しかしこのストレスが大きくなった時には「時すでに遅し」と言った状態になってしまいます。
夫は過呼吸で倒れたときは「時すでに遅し」の状態でした。
軽度のうつで済んだのですがこの時には毎朝涙を流したり、
呼吸が荒れていたり足がしびれたりと体に症状が表れていました。
夫は責任感と正義感が強く、曲がったことは嫌いな人間です。
私が「いつでも仕事辞めていいんだよ」と言っても
「子供が小さいのにそんなことできない」といって辞めませんでした。
過呼吸で倒れたときに会社の上司に泣きながら「退職させてください」と言ったそうです。
上司は夫を落ち着かせ、精神科に同行してくれました。
精神科では「一カ月の休職」を言い渡されました。
家に帰ってからは
退職できなかったこと
休職することでみんなに迷惑をかけてつらいこと
色々な思いが混在して夫の精神状態はとても悪く安定していませんでした。
夫はもともと「独立したい」思いを持っていたので
この休職の間はフリーランスとして働く準備をしていました。
この準備をしている間は唯一自分自身を正常に保てる時間だったと思います。
自分が好きなことを仕事にすることが夫が行き着いた幸せでした。
フリーランスは会社で働くことよりリスクも大きいし、収入も安定しません。
それでもやりたい!と言った夫を応援することに決めました。
お金があることが幸せなのか?大企業で働くことは幸せなのか?
私はそうは思いません。
毎日夫が辛そうに会社に出勤する姿、土日もゆっくり休めない姿を見て私も追い込まれそうでした。
フリーランスとしていきいきと下準備をしている夫の姿を見て「お金よりも家族の幸せ、健康」が一番なんだと改めて思いました。
何よりも親が元気がないと子供たちも心配してしまいます。
いろちゃんも夫が元気ない時は「パパは元気がないから休ませてあげよう」と言って気を使っていました。
親の元気な姿が子供の元気にも繋がるんですよね。
夫には少しでも早く元気になってもらって、子どもには心配させないようにと私は精一杯この家族を支えていきます\(^o^)/