大人の歯に生え変わる前に毎日の食事で噛む力をアップさせよう!(4~6歳児)
噛むことは、自然にできることと思われがちですが、食体験を重ねていくことで育つものです。
様々な食べ物を食べる経験を通して、上手に噛む力が育ちます。
食材や調理方法を工夫することで子供の噛む力を付けさせましょう。
今回は毎日の食事で子供の噛む力をアップさせる方法を紹介します。
咀しゃくを促す食材
人参
セロリ
葉菜
牛肉
豚肉
きのこ
海藻
乾物
調理方法
①切り方を変える
カレーやシチューなどの具材は大きめに切ったり、サラダのキュウリはスティックや乱切りに切ったり、ごぼうは繊維にそって切るなど、同じ食材でも切り方を変えるだけで、噛み応えがアップします。
②水分量を少なくする
揚げ物やパンはカリッと揚げたり焼くことで水分量が減り、噛み応えが変わります。
③加熱時間を短くする
野菜炒めは強火でさっと炒めるなど、短時間で調理することによってシャキシャキ感が残ります。
野菜は加熱時間が長くなるほど柔らかくなります。
④素材を組み合わせる
ハンバーグにごぼうやレンコンを入れたり、焼そばにキノコや野菜など繊維の多い食材や噛み応えのある食材を組み合わせましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか!?
4・5歳児は永久歯に生え変わる準備の時期のため顎の成長期と言われています。
柔らかい加工食品などばかり食べていると十分な顎の発達が見られず、歯並びが悪くなりやすいです。
口の中の全体を使って、色々な食材を噛み、飲み込める大きさに処理する力が大切です。
歯ごたえのあるものをよく噛んで食べる習慣を付けましょう。
味の基本は「甘味」「塩味」「旨味」「酸味」「苦味」の5つと言われています。
このうち甘味、塩味、旨味は具体的に不可欠な味でもあり、人間が本能的に好む味です。
その多くを私たちは「おいしい」と感じます。
しかしまだ味経験の少ない子供のとって、食べれない味は「嫌い」「まずい」と判断してしまうことがあります。
そこで毎日の食事の経験を積み重ねることによって「これはいつもと同じ味」→「美味しい、好き」と判断基準が育っていきます。
子供には多くの味を経験させ、「おいしい!」という感覚を育てていきましょう。